
プラントベースミルクが環境へ悪影響を及ぼす!?
BBCのある司会者は、大豆生産のほとんどが畜産業の飼料用に使われているにもかかわらず、森林破壊によって豆乳が作られたのではないかとコメントをしました。
Quoted from “Plant Based News”
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イギリスの大手放送番組、BBCがゴールデンタイムに放送する”BBC One”の司会者アダム・ヘンソン(Adam Henson)氏が、プラントベースミルクについて「地球環境に悪影響を及ぼす」とコメントしていることが分かりました。
また彼は視聴者に対し、地球環境への負荷が大きい輸入製品ではなく、地元で生産された乳製品の購入を推奨しました。
BBCの司会者
「BBC One's Countyfile」の司会者を務めるヘンソン氏は、ラジオ番組である原稿を書きました。今回そのラジオ番組のトピックはイギリス国内の農業についてでした。
このコーナーでイギリスの新聞社、テレグラフ(The Telegraph)は「大豆でできた代替ミルクを飲むということは、主な産地である南アフリカを支援するということになります。南アフリカではその生産によって、森林や自然の破壊や、原住民の立ち退きなどが起こっているんです。」
さらに、アボカドやアーモンドミルクについては「地球環境に悪影響を及ぼす」と断言しています。また、環境について配慮したいと思う人々は結果的に牛のミルクを飲むことになるだろう、ともコメントしました。
農家の「様々な尽力」
ヘンソン氏は地元農家について、「牛は非常に良く飼育されており、農家の皆さんは地元社会や経済に貢献している」と話しています。50歳になる彼は農家でもあり、農家は気候変動に関して「多くの行動をしている」と業界を擁護しています。
彼はさらにこのように述べています。
「今、あなたが口に運んでいるもの。それがどこから来ているのかをよく考えてみて下さい。どうかSNSや周囲に流されず、根拠のある選択をしてください。」
畜産農家
このヘンソン氏の主張に反して、畜産業は年間の温室効果ガスの約90%を占めており、森林破壊を助長しているのは畜産業と言われています。
世界の大豆生産量の約80%は牛肉や鶏肉、乳製品を生産するため家畜へ与えられています。例として挙げられるのは、アマゾン熱帯雨林の森林破壊です。アマゾンが吸収するよりも多くのCO2が排出されており、地球に壊滅的な影響を与えていることが今週、WWF*によって明らかになりました。
*WWF (World Wide Fund for Nature) 世界自然保護基金