インドの大手乳製品メーカーがプラントベースに抵抗

近年のヴィーガンフードヴィーガンミルク市場の急成長に伴い、乳製品離れと直面しています。

Quoted by Plant Based News

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乳業メーカーAmul社を含む、インドの大手食品メーカーは、乳製品離れやプラントベースへの製品転換が求められています。これは動物の倫理的扱いを要求する団体PETA India(People for the Ethical Treatment of Animals)による呼びかけで、彼らは食品メーカーから乳製品を廃止することを求めています。しかしそれに対してAmul社は、低所得層にとっての入手し難さを表す映像でプラントベースへの製品転換に対しての抵抗をしています。 

製品のプラントベース化を求められるAmul 

動物擁護団体は、近年のヴィーガンフードとヴィーガンミルク市場のさらなる成長を目指す姿勢を書き綴った手紙を、Amul社へ送付し呼びかけました。しかし、これに対しAmul社が行ったのは乳製品の代替を激しく非難した広告キャンペーンでした。

このように近年、インドの乳製品メーカーは動物性の乳製品への姿勢を崩さない方向を示しています。これに対し、インドの乳業協同組合はデリー高等裁判所へ起訴をしました。

調査によるとこの裁判によるメーカーへの判決は取調べを終えた後、今年9月に下される予定です。

PETA India 

PETA Indiaの福祉コーディネーターのキラン・アフージャ氏(Dr. Kiran Ahuja)はこのように述べました。

「インドを含む多くの国では、動物福祉や環境問題、健康への懸念から、乳製品に対して嫌悪感を抱いているのです。」
― キラン・アフージャ (ヴィーガン福祉コーディネーター)

「私たちは現在の情勢による風向きと、今日の消費者が求めているクリーミーな乳製品を含まない飲料への理解をAmul社へ呼び掛けています。」

PETA Indiaは、牛肉産業の牛の供給を左右しているのは酪農産業だということを目の当たりにしたら、全インド人が愕然とするだろうといいます。

また彼らは、牛が「牛乳マシーン」として乱雑に扱われていることを主張しており、牛が格安の食肉として売却されていくことはもはや有益では無くなっていくと考えているのです。

広告キャンペーンへの酷評

Amul社は、グジャラート乳業協同組合株式会社(Gujarat Co-operative Milk Marketing Federation Ltd.)のもとにある企業で、その最近の広告キャンペーンではプラントベース乳製品について「神話を打ち崩す」と表現しているのです。

そこには「プラントベース乳製品はかつての大豆飲料のようなアナログ製品であり、牛乳のような乳製品ではない」と記されています。

またこのキャンペーンには、プラントベースは「スーパーフード」というだけではなく、「牛たちのためにもなる」ということも記載されていました。さらに「牛乳こそが酪農産業」で、「牛乳は社会経済発展の手段」という言葉もうかがうことができます。

このキャンペーンは、衰退しつつある酪農業界をつなぎとめる必死さが伝わることとなり絶望的な企業だとされ、特にアメリカやイギリスで売り上げを急落させていきました。

 

Amul社によるプラントベースな乳製品を酷評した公告キャンペーン 

PETA Indiaの抵抗 

Amul社の創設者、RSソディ氏(RS Sodhi)は、PETA Indiaへの反発をツイッターで公開しました。

PETA Indiaは、私たちAmul社に約10万人もの貧しい酪農家の生活を奪わせようとしています。75年もの間酪農で築いてきた資金を、裕福な多国籍企業の遺伝子組換えした大豆を中流階級以下の人々には買えない値段で販売するのです。」

さらに彼は、大豆でできた代替製品を「研究室で化学的につくられた工場食品」と断言したのです。

プラントベースへ転換する大手乳業

乳製品を含まない代替品を製品に取りこむためのAmul社への呼びかけは、ネスレ(Nestlé)、エピガミア(Epigamia)、チョバニ(Chobani)、ダノン(Danone)、ヨープライ(Yoplai)などの、プラントベース市場に踏み出した世界中の様々な乳業メーカーとも協賛を得る活動となっています。

インドの大手乳業メーカーが抵抗しているにもかかわらず、未だインド国内では乳製品や肉類を捨てようとする意識が高いままだというのです。

このようなインド国内の状況を、大手新聞社が掲載した新聞の見開き2ページで掲載されました。さらに今年の初めに、インドのタイムズ紙(Times of India)は、プラントベースな食生活の健康面でのメリットを紹介し、称賛しました。