世界初!培養肉の施設がオープン

「フューチャー・ミート・テクノロジーズ」は、2022年までにアメリカ市場への製品投入を目指しています。

Scientist holds cell-cultured meatQuoted from “Plant Based News” 

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イスラエルのスタートアップ企業フューチャー・ミート・テクノロジーズ(“Future Meat Technologies”以下FMT)は世界で初めて、食肉の産業用培養施設をオープンしました。

この生産工場は、イスラエルのレホボト(Rehovot)市に拠点を置き、なんとハンバーガー5,000個に相当する500kgの肉を1日で培養することが可能です。彼らは生物反応器を使用してハムや鶏肉、ラム肉、牛肉などを培養しています。

FMTCEOであるロム・クシュク(Rom Kshuk)氏はこう話しています。

「この施設のオープンはFMTの市場参入への大きな一歩であり、2022年までに製品を市場へ投入するための重要な後押しとなります。生産ラインを作り上げることで、製品開発や調整などの重要なプロセスの加速が期待できます。」

生産方法について

動物細胞を専用の生物反応器へ設置するとその細胞は徐々に大きく成長する、これがFMTの生産プロセスです。通常これには動物の血清を使用する必要がありますが、FMTでは動物からの材料を必要としない方法での培養を取り入れています。

FMTでは細胞の老廃物をより効率的に除去する「メディア・リジュベネーション・プロセス」(“media rejuvenation process”)を採用しています。これにより業界標準の10倍もの製品が得られ、製造コスト削減も実現することができます。さらに一般的な食肉生産に比べ、土地の使用量を99%、温室効果ガスの排出量を80%、淡水の使用量を96%削減することが可能なのです。

コストパフォーマンス

培養肉業界は勢いを付け、2028年には業界収入が約35240万ドルに達すると予想されています。昨年シンガポールのレストランで初めて、培養肉を手に入れることができるようになりました。

現在生産コストは高く、2013年に最初のラボ・グロウン・バーガー(lab-grown burger)を生産するのには約33万ドル(3664万円)が掛けられました。しかしFMTは生産コストを迅速に削減しており、市場予測よりも早く生産価格を下げています。

100g当たり4ドル(444)という価格は、培養した鶏胸肉としてこれまでで最も低い価格とのこと。今後1218ヶ月の間に、さらにコストが下がると予測しています。

創業者であり、最高科学責任者のヤコブ・ナーミアス(Yaakov Nahmias)氏はこのように述べています。

「培養肉が市場の予想を上回る速さでコストパリティを達成できることを実証し、この生産工場が業界の風向きの変化を実現させました。私たちの目標は、誰もが養殖肉を手に入れられるようにすること、さらに健康的で持続可能な美味しい食品を生産することで、次世代の未来を守ることです。」

「フューチャー・ミート・テクノロジーズ」は現在、2022年までに米国内の市場に製品を投入することを目指しており、現在アメリカのいくつかの拠点で事業拡大を検討しています。